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シーバー病とは?成長期の子供に多いカカトの痛み

2024.08.19

シーバー病は、成長期の子どもに多く見られるかかとの痛みを伴う疾患です。この病気は「踵骨骨端炎」とも呼ばれ、特にスポーツや運動が活発な10歳前後の子どもに発症することがよくあります。痛みが出ると日常生活や運動に支障をきたすことがあるため、適切な治療とケアが重要です。

シーバー病の原因と症状

シーバー病は、かかとの骨(踵骨)の成長板に炎症が生じることで発症します。成長期の子どもでは、骨が急速に成長する一方で、アキレス腱や周囲の筋肉が同じペースで伸びないことがあります。このため、運動やジャンプなどの反復的な動作により、かかとの成長板に過剰な負荷がかかり、痛みが生じます。

主な症状は以下のとおりです

  • かかとの痛み:特に運動や歩行時に強く感じます。痛みは片足または両足に現れることがあります。
  • かかとを押すと痛む:かかとの後ろを押すと痛みを感じます。
  • 運動後の痛みの増加:走る、ジャンプするなどの活動で症状が悪化します。

当院でのシーバー病の治療法

シーバー病は通常、成長とともに自然に治癒しますが、痛みを和らげ、日常生活やスポーツ活動を快適に続けるためには、適切な対処が必要です。当院では、以下の方法でシーバー病の治療を行っています

  • 電気治療や施術、ストレッチによる対処療法
    かかとの痛みを軽減するために、電気治療や施術を行います。また、アキレス腱やふくらはぎの筋肉をストレッチすることで、緊張を和らげ、かかとへの負担を減らします。これにより、症状の改善を目指します。
  • 股関節や足関節の動きの改善エクササイズ
    シーバー病の原因の一つとして、股関節や足関節をうまく使えていないことが挙げられます。当院では、これらの関節の正しい動きを習得するための改善エクササイズを行い、再発防止と運動機能の向上を図ります。
  • インソールの使用
    必要に応じて、靴にインソールを入れてかかとへの負担を軽減します。インソールは、踵部分をサポートし、歩行や運動時の衝撃を和らげ、痛みを軽減する効果があります。

自宅でできるケア

自宅でもシーバー病のケアを行うことで、症状の改善を助けることができます。以下のケアが効果的です

  • おしり、ハムストリングス、ふくらはぎのストレッチ
    おしりやハムストリングス、ふくらはぎの筋肉を定期的にストレッチすることで、筋肉の柔軟性を高め、かかとへの負担を軽減します。
  • 足の裏をテニスボールでマッサージ
    足の裏をテニスボールでマッサージすることで、足底筋膜をほぐし、かかとの痛みを和らげる効果があります。また、足裏のセンサーを刺激し、足趾の動きを促します。

まとめ

シーバー病は成長期に特有の一過性の疾患ですが、適切な治療とケアを行うことで、症状を管理しながら日常生活を快適に過ごすことが可能です。当院では、個々の患者さんの症状や生活スタイルに合わせた治療プランを提供しています。お子様のかかとの痛みが気になる方は、ぜひ一度ご相談ください。